東京染小紋

東京染小紋
(とうきょうそめこもん)

  • 産地:
    東京都
カテゴリー:

説明

東京で染められている型染の小紋。小さな柄を一色で細かく染めた江戸小紋が有名です。

江戸初期頃に、武士の裃に細かな模様が染められるようになってから、技術が発達したと言われています。(江戸には諸大名の江戸屋敷が置かれたため、武士階級の人の増加に伴い、需要も多くなったことに起因します。)

ちなみに、紀州家は「鮫小紋」、武田家は「武田菱」といったように、大名家によって独自の文様があったので、小紋の文様を見れば、どこの大名家の家臣かわかったそう。

江戸中期頃になると、町人文化の発展とともに、男女を問わず庶民の間でも親しまれるように。しかし一方、江戸時代には贅沢を取り締まる奢侈禁止令がたびたび発令され、生活の細かいところまで規制されていました。

厳しい規制の中で、遠くから見たら無地に見えるように文様を細かくしたり、また、密かにお洒落を楽しむ人たちも増えたことで、新しい柄が次々と生み出されていったと言われています。

明治時代になると、武士の身分は廃止され、さらに洋装化の影響もあり、男性で小紋の着物を着る人が少なくなって、女性の着物として広まっていきました。

現在、後継者不足の問題などがありますが、東京染小紋は多くの人々に親しまれています。

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