琉球紅型
(りゅうきゅうびんがた)
- 産地:
沖縄県
説明
沖縄県で生産されている型染の染物。文様は日本や中国の風物などが数多く取り入れられ、柄ゆきや華麗な色彩は南国特有のもの。また、藍一色で染めたものは「琉球藍型」と呼ばれています。
琉球紅型の起源は、はっきりとした記録がありませんが、14~15世紀頃の琉球王国は日本本土や中国・東南アジアなどと盛んに交易が行われていたので、その頃に様々な染色品の影響を受けながら、沖縄の気候風土にあった独自の技法を持つ琉球紅型が生まれたと言われています。
王族や貴族など、身分が高い人々の衣装や儀式や礼祭などに用いられる特別なものとして利用されており、身分に応じて色合いや模様の大きさが区別されていたそうです。
18世紀には現在と同じ工程が確立されていたことが文献から明らかになっており、琉球王国の保護のもと、技術が高められ発達していきました。
その後、1871年の廃藩置県、そして琉球王国の解体、第二次世界大戦などで衰退しましたが、戦後に城間栄喜らの尽力により復興。
とはいえ、昔の琉球紅型の中には現在も染色技法がわかっていないものもあるそうです。現在、那覇市首里を中心に生産が続けられています。
■琉球紅型の商品Pick Up