京友禅
(きょうゆうぜん)
- 産地:
京都府
説明
京都で生産されている友禅染。多色使いで優美なデザインなものが多く、金銀箔や刺繍もよく用いられているのが特徴です。
「加賀友禅」や「東京友禅」とともに日本三大友禅の一つとされています。
京友禅は、元禄年間(1688年~1703年)に扇絵師の宮崎友禅斎によって考案されたと言われており、友禅の名称は宮崎友禅斎の名前がもとになっているそうです。
色彩豊かで絵画のように緻密な模様を着物に染める友禅染は、人々に絶大な人気を博し全国的に広まっていきました。
ただ、全国的に広まったとはいえ、江戸後期の友禅染は手作業のため生産量はあまり多くなく、しかもたいへん高価だったため、将軍家・諸大名・豪商など一部の人が婚礼衣装などに用いる程度だったと言われています。
明治時代になると、型紙で友禅模様を染める写し友禅が考案されました。これが現在の「型友禅」と呼ばれるもので、大量生産が可能となり、友禅染が多くの人々に広がっていきました。
現在、後継者の育成などの活動が積極的に行われています。
■京友禅の商品Pick Up