栗駒正藍染
(くりこましょうあいぞめ)
- 産地:
宮城県
説明
宮城県栗駒市に伝わる藍染の技法で、ほかの地域にはない特殊な藍染と言われています。藍染は、一般的に藍瓶を火で温めながら一年を通して染めますが、栗駒正藍染は人工的な保温・加熱をいっさい行わないのが特徴です。そのため、夏しか染める事ができません。
起源は明らかではありませんが、奈良時代から行われていたと言われています。江戸時代には、仙台藩により藍の栽培が奨励され、この地域では藍の栽培も盛んだったそう。
明治中頃は、栗駒正藍染を行っている所が約30軒ほどありましたが、第二次世界大戦後になると、技術を受け継いでいるのは千葉あやのという女性だけになりました。
娘、そして孫へと受け継がれ、現在、栗駒の文字地区にある千葉家だけが伝承しています。ちなみに、加熱しないことから、”正藍冷染(しょうあいひやぞめ)”と商標登録され、その名が製品に使われています。
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