和裁士になるには
メーカーなどから仕事を委託されて、自宅で着物を仕立てるなどして、収入を得ることができますが、今の時代、和裁で生計を立てるのは簡単ではありません。
仕事を得られるのは、和裁検定試験で1級・2級レベルになることが必要で、仕立ての技術プラス、着物の美しさを引き出すセンスが要求されます。
和裁検定試験とは
和裁に関する知識と技能を判定する検定試験で、東京商工会議所が主催する検定のことです(共催:日本和裁検定協会)。試験は年に一度9月中旬にあります。
資格には1~4級まであって、受験資格には学歴・年齢・性別・など特に制限はありません(1級を受験するには2級を取得している必要あり)。
都道府県職業能力開発協会が行う和裁技能検定の1・2級合格者が受験する場合、該当する級の実技試験が免除となります。
和裁検定試験4級
和裁検定4級の基準は「初歩的な実技と理論を修得している」ことです。
試験内容は、実技・部分縫い・筆記で、全科目70点以上で合格です。
和裁検定試験3級
和裁検定3級の基準は「基本的な実技と理論を修得している」ことです。
試験内容は、実技・部分縫い・筆記で、全科目70点以上で合格です。
和裁検定試験2級
和裁検定2級の基準は「職業としての実技と理論を修得している」ことです。
試験内容は、実技・部分縫い・筆記で、2日間にわたって行われ、全科目70点以上で合格です。
和裁検定試験1級
和裁検定1級の基準は「職業として更に高度の実技と理論全般について精通している」ことです。
1級は東京会場のみの実施となります。
試験内容は、実技・部分縫い・筆記で、2日間にわたって行われ、全科目70点以上で合格です。