着物は10年、20年と着ることができ、さらに母から娘へ、そのまた娘へと伝えることができる衣類です。
とはいえ、着物を長持ちさせるには、着た直後のお手入れやしまい方に注意する必要があります。ということで、この記事では、着物を着た直後のお手入れやしまい方を紹介していきますね。
着物を着た直後のお手入れやしまい方
綺麗な手でさわる
着物を着るときももちろんですが、脱いだ後の手入れのときも、石鹸で手を洗い、汚れた手で着物に触れることがないようにしましょう。
脱いだら陰干しする
全体の汚れをチェックし、気になる部分があれば水を含ませて、かたく絞った布でたたき、それからハンガーに吊って風通しの良い場所で半日から一日の間、陰干しします。
日が当たると着物が変色するおそれがあるので注意してください。
着物にアイロンをかける
着物に綿の当て布をあてて、その上から布目にそってアイロンをあてます。
絹は湿気を嫌うのでスチーム厳禁です。ドライの中温にしましょう。綿や麻についてはスチームの高温に設定します。
まずは見えない部分で試してから、かけるのがおすすめです。
着物をたたむ
なるべく大きくたたんで、折り目のところに和紙を巻いたものなんかを挟んでおくと、しわができにくくなります。
紋や刺繍などがあるところは、傷まないように和紙をあててたたむようにします。
たたむときは、敷紙を敷き、その上に着物を広げるようにすれば汚れ防止になります。
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着物のしまい方
着物は、たとう紙に入れて箪笥にしまいます。
ビニール袋など通気性の悪いものは、着物の生地を傷めるので向いていません。また、着物を重ねすぎないようにしましょう。
たとう紙とは
仕立て上がった着物や帯を入れておく包み紙のことです。和紙でできたものは着物の湿気をよく吸い取ります。
湿気対策する
衣装ケースに着物をしまう場合は、除湿剤を忘れないようにしましょう。湿気をとるので新聞紙を敷いておくのもおすすめです。
防虫剤には注意
防虫剤は直接着物に触れないように入れてください。
また、防虫剤は違う種類のものを入れると、化学反応を起こしてしみの原因となることがあるので注意しましょう。
着物をしまったあとにやること
最後に、着物をしまったあとにやることも紹介します。
たとう紙の交換
たとう紙に黄ばみがあると、着物のしみの原因となるので、なるべくこまめに新しいものに替えたほうが良いかと思います。
たまに虫干し
ずっと箪笥などにしまいっぱなしだと、着物がカビてしまったり、虫食いができたりするので、時々着物に風を通したり虫干ししましょう。
空気が乾燥している12月~2月の暖かい時間帯が向いてます。直射日光が当たらない場所で、ハンガーなどにつるして風を通します。
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