この記事では、主な帯の結び方や帯結びのポイントを紹介していきます。
主な帯の結び方
お太鼓結び
女帯の結び方の一種で、掛けを結び目の中に入れ、太鼓の胴のように丸く結んだ結び方のことです。
現在、最も用いられている帯の結び方になります。
角出し太鼓
普通のお太鼓結びの変形で、お太鼓の両脇から左右に「て」を出した帯結びのことです。
主に、袋帯や名古屋帯を結ぶときにする結び方になります。
二重太鼓
女帯の結び方の一種で、丸帯や袋帯を結ぶときにする代表的な帯結びのことです。
お太鼓の部分だけが、二重になる結び方で、主に礼装用になります。普通のお太鼓よりも格調が高いです。
ふくら雀
女帯の結び方の一種で、ふっくらとした形が可愛らしい結び方です。
正装のときに結ぶ帯結びで、振袖や訪問着などに用いられます。未婚の女性が華やかな場に出かけるときに向いています。
文庫結び
女帯の結び方の一種で、半幅帯で浴衣を着るときの帯の結び方のこと、と言うと分かりやすいかと思います。
丸帯や袋帯で、振袖などにも結びます。後ろが蝶のような形になります。
貝の口
帯の端を折り返して、もう一方の端も二つ折りにして真結びに結ぶ結び方のことです。
背中側が平らになる帯結びなので、乗り物に乗って移動する必要があるときなどに便利な結び方です。
だらり
女帯の結び方の一種で、お太鼓結びの輪の端と掛けの部分を折り込まないで、そのまま垂れ下げた帯結びのことです。
舞妓さんがよくしている帯の結び方ですね。
帯結びの主なポイント
帯の高さを決めるポイント
帯は高い位置で締めるとかわいらしく、若々しい印象になります。バストが大き目の方は、帯にバストが乗らないようにウエスト回りの補正をしっかりしましょう。
反対に、帯を低い位置で締めると落ち着いた印象になります。粋な着物を着るときには、こちらの締め方がおすすめです。このとき、帯全体を低くするのではなく、前だけを少し下げるようにして結ぶと足が短く見えなくなります。
帯の幅を決めるポイント
ぽっちゃりした体型の方や背が高い方などは、帯幅が太くなるように半分より少し帯の幅を太くして締めると、全体のバランスが良くなります。
反対に、背が低い方や細めの体型の方などは、帯幅を細めにするか普通の帯幅にするほうが合います。
お太鼓の大きさを決めるポイント
フォーマルな席では普段より大きく、たれも少し長めにします。
反対に、お太鼓を小さめにすると、軽いお出かけという印象になります。
とはいえ、小柄な方はお太鼓を大きくし過ぎると背中が覆われるので、帯をふくらませて結ぶ、大柄な方は帯幅が狭いとお太鼓では小さく感じるので、文庫や変わり結びにする、といったように、自分の体型に合ったバランスを見つけるのが大事です。
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