この記事では、着物の着付けの部分的ポイントを体型別に紹介しています。
身長が高く太っている方の着付け
身長が高く太っている方は、色は濃い目で曲線的な柄の着物が映えます。存在感があって人に派手な印象を与えますので、大柄な着物なども上手に着こなせます。
こういう体型の方は、着物を締め付けて着付けると、ガッチリとした体の線がさらに強調されてしまいますので、少し余裕を持たせるようにするのがおすすめです。
また、裾つぼまりになるように着付けると、女らしく、そして引き締まった美しい着物姿になります。
身長が高く太っている方の着付けの部分的ポイント
衿と衣紋
広衿仕立てにして、衿幅は広めにしましょう。
衣紋については10センチくらい抜きましょう。
首ぐりを離し気味にして、横線を強調すると背の高さとの調和がとれます。衿合わせは、V型を大きくとります(前くぼみより2センチ~3センチほど下にする)。
おはしょり
左を8センチ・右を6センチの舟底型の斜線にします。
帯幅
身長が高い方は、やや広めの帯幅にして、低い位置で帯を締めるとバランスが良いです。
帯を袋帯や袋名古屋帯にするなら、18センチ~20センチくらいにします。
裾
上前つま先は上げ気味に着付けます。
裾丈は長めにして、かかとを隠すくらいにします。
やせている方の着物の着付け
やせている方が着物を着るときは、きりっとした直線的な美しさを際立たせる着付け方がおすすめです。
そうすることで、知的な印象がよりいっそう強くなります。
洋服を着る時には、ウエストがくびれている体型、いわゆるメリハリがある体型のほうが洋服の美しさを引き立たせますが、反対に、着物の着付けの場合は直線的なシルエットが大切です。
なので、やせている方は凛とした雰囲気を保ちつつも、体の薄さを補整しながら着ると良い感じになります。
やせていて身長が高い方の着付けの部分的ポイント
まずは補整
やせている方が着物を着る場合、肩から胸にかけての肉付きの薄さやくぼみ、そして腰の細さなどを補うように体型を整えるための補整を行いましょう。
と言っても必ず必要なわけじゃないので、あくまでも参考に…。
腰には腰布団をして、肩から胸にはタオルを3つ折りにしたものを胸の上を通るように斜めにあて、胸の下で交差させます。
なお、厚みがある肌襦袢を着て、体に丸みを与えるようにするという方法もあります。
衿・衣紋
やせていて身長が高い方は、衣紋はあまり抜かないで、衿合わせは首のくぼみから4センチ~5センチほど下で合わせた細めのV型にするのがおすすめです。
半衿も細めにして、1.5センチほど出します。
帯
帯山の位置は低めにして、長めのお太鼓で直線型にするか、下部をふっくさせると粋な感じの着こなしになります。
裾
やせていて身長が高い方は、着物の裾丈は長すぎないようにします。
また、つま先も上げすぎないようにします。
やせていて身長が低い方の着付けの部分的ポイント
まずは補整
これは上に同じくです。
衿
やせていで身長が低い方が着物を着る時は、普通寸法よりも衿の幅を1.5センチほど狭くしましょう。
色合い
特に柔らかい中間色の地色が合うと思います。
柄については、小さめのものや、丸みのある花柄などが似合います。
その他
その他、やせていて身長が低い方が気をつけるポイントとしては、袖丈を短めにして、丸みを大きくすることです。
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