着物の後染めの技法にはどんなものがある?

着物の後染めの技法の種類

着物の後染めの技法には

・手描きの「友禅染め」
・型を使う「型染め」
・糸で括る「絞り染め」
・ろうを使う「ろうけつ染め」

などがあります。

以下、後染めの技法や後染めで染められた着物の主なものをピックアップして紹介していきますね。

江戸小紋

型染めの一種に江戸小紋があり、鮫小紋や麻の葉を始めとして、とても細かい模様のパターンを淡色で染めたものです。遠目には一見無地に見える着物です。

武士の裃(かみしも)から発達した格の高い着物で、色無地と同じく、紋を入れると略礼装の扱いとなります。

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紅型(びんがた)

紅型は、一枚の型紙を使って植物染料や顔料で模様を染める沖縄の独特の型染めのことです。

「紅型五彩」と言われる、赤・黄・青・紫・緑の組み合わせの南国的で明るい鮮やかな色合いが特徴的です。

絞り

糸で生地をくくった後、染める技法を用い、くくった部分が白く残り模様となります。

一ヶ所ずつ絹糸で生地をくくっていくという丁寧でとても手間がかかる作業を経てつくられています。

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