麻の着物にはどんな種類がある?主なものを紹介


麻の着物にはどんな種類があるのか?この記事では主なものを紹介していきます。

越後上布(えちごじょうふ)

越後上布は、麻織物の一種で、新潟県の南魚沼市周辺に伝わる平織りの麻織物の総称です。

真夏用の高級着物で、絣柄と縞柄が主です。平織りの越後上布に対して、縮地のものを「小千谷縮」と言います。

ちなみに、上布とは「上等の麻布」の意味があります。

小千谷縮(おぢやちぢみ)

小千谷縮は、麻織物の一種で、新潟県の小千谷市で古くから伝わる縮織物です。「越後縮」とも呼ばれています。

真夏用の着物になります。

江戸時代初期に明石縮の技法が伝わったのが始まりと言われています。

宮古上布(みやこじょうふ)

宮古上布は、麻織物の一種で、沖縄県の宮古島で織られる上布のことです。

たて糸・横糸ともに、苧麻手紬ぎ糸を使って、紺地に精緻な絣柄や縞柄をあらわしているのが特徴的です。

八重山上布(やえやまじょうふ)

八重山上布は、麻織物の一種で、沖縄県の八重山諸島の石垣島が産地の上布のことです。

平織りの真夏用の高級着物で、男性用・女性用の両方あります。

白地に絣柄のものが多く、伝統的な柄が主になっています。

能登上布(のとじょうふ)

能登上布は、麻織物の一種で、石川県の能登地方などが産地の夏用の麻織物です。「能登縮」や「阿部屋縮」とも呼ばれています。

紺地か白地の絣柄が多いです。

越後上布や宮古上布に類される高級上布になります。

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