アンティーク着物やリサイクル着物の買い方/選び方
新品の着物に比べて基本的に安価なので、手に入りやすいことで人気ですが、「アンティーク」や「リサイクル」の名のとおり、古いものなのでそれが原因の問題もあります。
柄の綺麗さに見とれて買ったものの着るのに問題があった…なんてことがないように、チェックは怠らないようにしましょう。
以下、アンティーク着物やリサイクル着物を購入する際の注意点(チェックポイント)を紹介していきます。
素材や汚れ具合を確かめる
汚れ具合をチェックして、ひどい汚れがなければ良いのですが、汚れが気になる場合は、洗い張りが必要となってきます。
また、汚れを放置しておくと、破れの原因になります。
特に箔が使われているものは、膠(にかわ)部分が破れやすいので注意です。絞りの着物も、絞り部分が弱いので破れやすい素材です。
衿の汚れを確かめる
肌に触れやすい場所なので汚れが多いです。胸元は顔に近くて目が行くのでよく確認しましょう。
身頃の汚れを確かめる
下前と帯の中に入る場所なら隠せますが、それ以外は見えます。上前はシミが見つかりやすいところです。
裾の汚れを確かめる
歩く時に擦れるので、破れたり汚れたりしやすいです。
泥などの「はね」のあとにも注意しましょう。裏地が湿気で縮んでいたり、逆に伸びてしまっていないかも要確認です。
帯の汚れを確かめる
胴に巻いて正面にくる部分に汚れがないかを調べましょう。お太鼓部分や、たれが擦れていることもあります。
お太鼓の上の部分や背中に当たる部分は、汗じみがある場合もありますが、ここは見えないので、自分自身が気になるかどうかです。
着物のサイズを確かめる
昔の人は今の人より身長が低く、それに加えて昔の着物は袖丈が長く、身丈が短いものや裄が短いものが多いです。
そういった着物は、自分のサイズに合うように一度ほどいてから直すか、対丈で着るなどの対応が必要となります。
身丈が短いとき
身丈が短いときは、対丈(おはしょりなし)で着るのもありです。対丈で着る際は、帯を少し広めにして少し下の位置で結ぶとバランスが取れます。
裄の長さについて
裄の長さは、基本的に手首の骨の出っ張ったところから3センチくらいならOKです。但し、あんまり短いと手を前で組んだ時にけっこう腕が出るので注意してください。
裄の長さは、素材によって布の落ち方が違うため、サイズ上では同じ長さでも、実際に着てみると思ったより短い・長いということがあるので、できることなら着て確かめたほうが良いです。
手間と費用をかけていいかを考える
サイズもちょうど良い・汚れも少ない(気にならない)という場合は良いのですが、サイズを合わせて綺麗にするとなると、それに見合った手間と費用がかかります。
着物本体の値段は安くても、他の費用を合わせるとかえって高くなることもあるので、どこまで手間と費用をかけてもよいのか?という基準を決めておくのがおすすめです。
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